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それ、照れます!

照れたら書き、書いたら照れる。三十超えて頬を赤らめ、ひとりゆく。上平格子の「照論文 」

野球選手

スポーツ選手に照れる

 

 打っても投げてもかっこいい。

 ユニホーム姿はかっこいい。

 私服がちょっと……

 

 大きくてかっこいい。

 いるだけでかっこいい。

 私服のベルトのバックルの存在感……

 

 微笑んでかっこいい。

 輝いていてかっこいい。

 私服のTシャツにラメ、キャップにラメ………

 

 球種多いのかっこいい

 左右に打ち分けられるのかっこいい

 私服はドルチェ&ガッバーナ、一本な傾向にある気が……

 

 首が太いのかっこいい

 戦力外になってもかっこいい

 試合中も試合中じゃなくても………ネックレス………………

 

 でも、フルスイングかっこいい!

 でも、ネックレスも大ぶり……

 

 でも、大好き野球選手。輝きは永遠!

 

 

 

 

 

 

ヤフコメ

ネット上で照れる

 「〜だと思う方はクリック」

 

 

 コメント欄にこんな言葉を見つけたとき、ぼくは恋をはじめて知ったときのような気持ちになった。頬が燃えるように熱くなるんだ。みんなの気持ちをどちらなのか二つに分ける。人の指を扇動する言葉。親指が上に、親指が下に。みんなの気持ちのぶんだけ数字が積み上げられている。文字の主に思わず叫んだよ。届け、ぼくの気持ち。

 

 

 「君はだれなんだい」

 

 

 

 

 

 

 

 

おじさんのくちびるに塩気

映画館で照れる

 ポップコーンを食べながら観るような映画ではないとわかっているはずなのに、結構序盤からその手を動かすペースが落ちている人、これちょっと照れた。意地でもバリボリ平気な顔をして食べつづけてほしいものだ。

 本日レディースデー。女性ばかりの7番スクリーン最後列の中央、おじさんであるぼくの左におじさん。次第にポップコーンを噛みしめるがごとくゆっくり食べるおじさん。もう手が止まるおじさん。そのおじさんの横でそのおじさんに気を取られながらも泣くおじさん。そのおじさんの横でびくともしないおばさん。また少しづつポップコーンを食べるおじさん。結局、またすぐに手が止まるおじさん。その横で涙が止まらないおじさん。そのまた横で微動だにしないおばさん。

 戦争はいやだね。痛い、悲しい。

 ポップコーンっていいよね。軽い、美味しい。

 レディースデーって女性ばかりなんだね。気まずい、気まずい。

 結局、泣くおじさんと泣くおじさんが東京都練馬区の片隅に。

 

 

 

 

 

 

発音

テキーラショットをあおるような短きシリーズ

 松茸        →  まったけ

 松茸の土瓶蒸し   →  まったけのどびんむし

 松茸ご飯      →  まったけごはん

 松茸1kg      →  まったけいちきろぐらむ

 焼き松茸      →  やきまったけ 

 

 

 

 こういうおじさんいるよね。

 ビフテキとかトンテキとか、この肉は上等とかも、いうよね。 

 

 

 

 

 

 

動画のコメント

ネット上で照れる

 動画投稿サイトにて載る、この曲が好きだというコメント。その曲のタイトルに絡めた表現をしたがる人が多いみたいだ。僕はその是非がいいたいのではない。照れるといいたいだけなのであしからず。

 要は、『死ぬほど愛してる』という曲があった場合に、「この歌死ぬほど愛してる」とコメントしている人がいるのが、これがどうも、僕には、なんだかもう、たまらなくたまらないという話だ。

 固有名詞や実名を出して引用するのは無論憚られるので、以下のものは筆者の創作である。

 

 タイトル『はじまりはいつも晴れ』

 コメント「曲がはじまったら、雨やんだよ♪」

 

 タイトル『Goodbye Happy』

 コメント「幸せすぎてこの歌からはグッバイできない!」

 

 タイトル『だから僕は途方に明け暮れる』

 コメント「この曲に出会った。だから、僕は途方に明け暮れた。白々となる窓の向こうのどこかに消えていった五年前に付き合っていた彼女の気持ちがようやくわかったような気がしています。あれから僕はだれともお付き合いしていません。だって彼女は必ず戻ってくる。そう、僕は信じていますから( ^ω^ )」

  返信コメント「しらんがな。意味もようわからんし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの人の名札

飲食店で照れる

 居酒屋さんでよく見かける従業員の方の名札。それぞれに個性的なデザインをあしらって、自分の名前を客に売る。といっても、別に客に自分のことを覚えてもらおうなどと純粋に考えている人は皆無だろう。決まりだからやっているだけのことなのだ。なにが嬉しくて手作り名札をしなくちゃならん。しろというなら作ってよこせといったところか。

 それでも若い女性は少しでもその義務が楽しくなるようにと、「あけみ」だとか「ゆり」だとかいう文字を色彩豊かにかわいくする。元気のいい青年も、まるでデビューしたてのアイドルグループの一員のように「たくみ」だとか「ゆうや」といった名前を全面にアピールする。みなそれぞれに、出身地やおすすめメニューなど書いたりもして。

 ところが、“そういうノリ”の店にも若くない店員さんはいるわけで。責任者であれば、「店長」とか「マネージャー」とかシンプルにマジックで書いてあるのだけれど。そうでない場合……。やはり照れてしまうのだ。

 

「村西」青森県八戸出身

 

「しげ」おすすめは田楽

 

「『大将』と呼ばれています」新人です

 

 

 

 人生の先輩方の名札は、だいたい筆ペンで書いてある。

 

 

まん

テキーラショットをあおるような短きシリーズ

 

 

 

「あのね、絶対ね、彼にとってね、私はあげまんだと思うのね」

 

 

 

 

 

ブタまんである。