それ、照れます!

照れたら書き、書いたら照れる。三十超えて頬を赤らめ、ひとりゆく。筆者は格子「照論文 」

校則自由で靴ローファー

 校則自由の学校で靴ローファーの高校生に照れる。特に男子。女子は良い。ブレザーにスニーカーの方が難しいだろうし、ローファーがかわいいに決まっている。

 

 男子よ。シンプルに、なんでなん。

 

 いやいや、いいの。なんでも。知ったこっちゃないし、おじさんがおじさんの価値観でごちゃごちゃ言うのもおかしい。

 

 でも、なんでなん。

 

 僕は高校時代、制服は学ランで、靴も鞄も自由な学校に通っていたのだけれど、クラスのほとんどがスニーカーで、鞄はリュックが主で、部活のエナメルバッグだったり、トートバッグだったり、いたってカジュアル。

 ローファーが稀にいる。そして、靴がそれなら鞄も革。僕が過ごした時代も。いまも。なんでなん。好きなの履いていいのだから、好きなの履いてくださいとは思うけれど、生きる意欲を削がれるほどダサい指定靴を中学の三年間履かされてよ、やっと解放されてよ、お気に入りのスニーカー、メンズノンノに載ってたやつ、スマートに載ってたやつ、ゲットオンに載ってたやつ、新しいの買って履きなよ。ゲットオンでチョーカーとかバイカーズウォレットにも興味持って制服と合わせようぜ。  

 なんでローファーなん。おっさんもローファーの格好良さはわかっているつもり。さっきはすごくダサいことを書いた(自覚あり)。制服にはローファーが一番美しい組み合わせとすら思っている。だから、そこなのだ。

 

 そこに照れる。それができることに照れる。 

 ローファーに対する熱い思いを父さんが残したのか? ローファーへのまなざしを母さんがくれたのか? 片親であったことが、僕のこの照れに影響しているのか?

 

 

 少々野蛮な校風の工業高校に通っていたものだから、ローファーがただ浮いていただけで、しかも、揶揄するようで実は憧れていたのもかもしれない。なんたら現象か心理か法則か知らないけれど。シンプルにただのひがみかしら。

 

 校則自由で靴ローファー。鞄も革で上品に。けれど自転車マウンテン。ラッパー風のキャップ被って、おいらオシャレな高校生。ってか。間違っても、モー◯学園に行きたいなど考えぬように。

 

 かくいう僕は、ドクターマーチンのエイトホールを履いていた。色はチェリーレッド。バッグはポーターの黒いトート。自転車はママチャリ。帽子は被らず、ナカノスタイリングワックス。

 

 いま思えばいけすかない野郎だ。

 高二の秋に、バン◯ンに資料請求した記憶あり(自覚なし)。

 留年したので十九歳で卒業。

 他人に照れている場合ではない。

 自分が恥ずかしい。

 

 いや、生き方は自由なのだ。全国の少年たちよ、精神の貴族でいようじゃないか。