読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

それ、照れます!

照れたら書き、書いたら照れる。三十超えて頬を赤らめ、ひとりゆく。上平格子の「照論文 」

あの人の名札

飲食店で照れる

 居酒屋さんでよく見かける従業員の方の名札。それぞれに個性的なデザインをあしらって、自分の名前を客に売る。といっても、別に客に自分のことを覚えてもらおうなどと純粋に考えている人は皆無だろう。決まりだからやっているだけのことなのだ。なにが嬉しくて手作り名札をしなくちゃならん。しろというなら作ってよこせといったところか。

 それでも若い女性は少しでもその義務が楽しくなるようにと、「あけみ」だとか「ゆり」だとかいう文字を色彩豊かにかわいくする。元気のいい青年も、まるでデビューしたてのアイドルグループの一員のように「たくみ」だとか「ゆうや」といった名前を全面にアピールする。みなそれぞれに、出身地やおすすめメニューなど書いたりもして。

 ところが、“そういうノリ”の店にも若くない店員さんはいるわけで。責任者であれば、「店長」とか「マネージャー」とかシンプルにマジックで書いてあるのだけれど。そうでない場合……。やはり照れてしまうのだ。

 

「村西」青森県八戸出身

 

「しげ」おすすめは田楽

 

「『大将』と呼ばれています」新人です

 

 

 

 人生の先輩方の名札は、だいたい筆ペンで書いてある。