それ、照れます!

照れたら書き、書いたら照れる。三十超えて頬を赤らめ、ひとりゆく。筆者は格子「照論文 」

背中で本当に語る人。あるいは、語らせるオーナー。

 

 とある焼き鳥屋さんの店員さんが着る制服の黒いTシャツの背中に、

 『努力とは人に見せないもの』

 との言葉が縦に三行、白でプリントされていた。剛筆も剛筆。地方から上京して何十年も歌をうたいつづけてきたミュージシャンが音楽だけにとどまらず、書道家としても作品を作っています風の大和魂込めました然とした基礎がないスタイルでプリントされていた。努力とは、と。

 焼き鳥はリーズナブルでそれなのに美味であったが、だれが注文を聞きに来てもだれが料理を持ってきても、愛想がすこぶる悪い。それでいい。美味ければいいのだ。現に私はその店で楽しく過ごした。これ以上語ることはなにもない。

 『笑顔とは人に見せないもの』

 そう、安売りする必要はない。私は彼らの笑顔が見たいのだろうか。いや、見たいのだ。週一で行く。この話を無論冷静に書きはじめたつもりではあったがどうして、告白せずにはいられなくなり、書き、いま、照れている。

 嗚呼、相対性理論。脳髄は混乱中である。